幸せな結末
理恵は全く涙を流していなかった。
現実を受け入れたくない気持ちと、一度涙を流し始めたら止まらない気がして必死にこらえていた。朝陽はそんな理恵に気が付いてずっと寄り添い支えてくれている。

朝陽は理恵が我慢していることを気にしていた。


だからこそ理恵を外に連れ出したのだ。

「まま・・・」
光が起きる頃には理恵の涙が止まっていた。
「おいで」
理恵が光に手を伸ばす。
朝陽の胸から理恵の方へ移動した光は理恵の胸にしがみつく。
「ありがとう。」
理恵はもう一度朝陽に告げた。
夕日に照らされた朝陽の顔が優しく微笑みかける。

「俺たち3人で一つのチームだからな。」
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