真夜中のひとりごと
彼の隣に座り、布団を足にかける。
「体調は悪くないんだけど……仕事行くのが急に恐くなっちゃって……」
彼は、ポツリポツリと、話し始める。
「間違ったら、バカな奴だと思われてるんじゃないか…って。 まぁ、間違わないと覚えないんだけどさ」
――真面目だねえ。
「ごめんね、気を遣わせちゃって」
――ううん、いいよ。
「気持ちの切り替えが下手なのかなぁ」
――そういう所は、上の子と似てるかもね。