「悪」が似合わない君と。


騒がしいお昼休みが終わり、眠い午後の授業もやっと終わったけど…


またしてもリュードーさんの席に美優さんがやってきた

さっきから休み時間のたびにやってくる


「龍堂くん、美優ね、前から話したいなって思ってたから超嬉しいの!」

「そう」


あああああああ!

なんだなんだこの女は!


この気持ちの正体かやきもちだってことはわかってるけど

格好悪いなって思ってるけど


はらたつぅー!!


「美優ね、この前、モデル事務所の人に声かけられたの!モデルやってみませんか?って言われたんだけどぉ…どーしよーかなぁ」


それをリュードーさんに言ってどうするんだよ!

ちなみにここに現役モデルのハナいますからねぇ!?


「モデルとか俺よく知らないから」

「ええー!龍堂くんかっこいいから絶対その気になればモデルくらいできるよ」


モデルくらい!?

くらいってなんですか!?

私めっちゃ苦労したんですけどぉ!


「それでね、今度の文化祭でミスコンがあるんだけど、美優のこと推薦してくれる?」




ほぉ、みすこん?

みすこんとは…

なんぞ?


「ねぇねぇミスコンってなに?」


流石に美優さんには聞けず、
リュードーさんじゃない側の隣の席に座る、眼鏡の男の子に聞いてみた


「え、わっ!!」


すると、まさか話しかけられると思ってなかったのか

男の子は盛大に驚いた


まず、ビクッと体を動かした反動で机が揺れ、蓋が開いた状態だった筆箱が地面に放り出された

キャッチしようと変に体を伸ばしたので椅子がガタッと動き

バランスを崩して椅子ごと後ろにバーン!と倒れた


「大丈夫!?」


ついでに私も手を貸そうと立ち上がったが

男の子が散らかしたペン類に足を滑らせて地面にビターン!と倒れ込んだ


一瞬で二人も同じような体制で地面に寝そべった

しんとしたクラスは誰かの笑い声をきっかけにドッと笑った

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