庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす


 キスだけで放心状態になっていると、千晃くんが私を抱きすくめてきた。

「ずっと触れたくて仕方なかった椎花を、やっと自分のものにできると思うと緊張する」
「え? 千晃くんも?」
「当たり前だろう」 

 クスクスと耳元で笑う。そっか、私だけじゃないんだ。

「だからか止められないと思う。加減できなかったらごめん」

 そう言った直後、突然浮遊感が襲う。千晃くんが私の膝をすくい上げ、お姫様抱っこしていたのだ。

「え、やっ、ちょっと」
「重くないから大丈夫」

 先手を打ってくるのは千晃くんの得意技? そんなことを考えているうちに、いつの間にかベッドに組み敷かれていた。

 目の前には綺麗な顔が私を見下ろしている。伏し目がちな目も、薄い唇も色っぽい。しかも千晃くんは筋肉体質なのか、細身なのにシャツの上からでもそれがわかってしまう。


< 140 / 185 >

この作品をシェア

pagetop