庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす

「こんなところで寝るな」
「だぁれー?」
「千晃だ。わかるか?」

 そう言うと、ふにゃっと笑って俺に抱きついてきた。思わぬことに、ドキッとする。

「えー? 千晃くんー? 久しぶりー」

 まったく呂律が回っていなくて、よくこんな状態で一人でいたなと思う。俺が来なかったら本当に誰かに持ち帰られたんじゃないかと思うと、急に腹が立ってきた。

 だいたい新郎の妹なんだから、普通は親族の控室にいるもんじゃないのか? 

「今日はお兄ちゃんのために、ありがとぉー」

 そう言ってふらふらと体を動かしたあと、俺の胸元に頭突きしてしまったものだから、今度はケラケラと笑い始めた。

「あー、ごめーん」

相変わらず無防備な奴。こんなんで一人で東京? 本気で心配になってきた。


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