幸せの触り方
はじめて
私は学校でショウに会っても話し掛ける事ができなくなっていた。



プルルルル♪
メールの受信。

『4月6日 16:58
受信 ショウ

内容
 明日学校早くきて。』















私はショウの言う通り早めに学校に行った。

けど、ショウの姿はない。

『また騙されちゃったのかな…』
そう思った時、廊下を歩く足音が聞こえた。
ショウだ。

ショウの足音がわかる。
ショウかショウぢゃないか区別がつく。

それくらいショウが好きになってた。



「遅かったかな。ごめんな」

「大丈夫。」

私とショウは少しぎこちない会話を交わし、非常階段へ行った。

ショウがノリコと付き合ってるから、みんなに見つからないように…



非常階段につくとショウは私を壁に押しつけた。

「えっ!ショウ?何?」

問い掛けに答える事なく、ショウの顔が私の顔に近づく。


ショウの唇が触れるその瞬間、私は顔を横にそらした。

すると非常階段のドアの小窓から友達が見ていた。



「ショウ!サトミが見てる。」

「まじ!ヤバっ」


「私、サトミのところいってくるょ。ごめんね」

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