幸せの触り方
サトミに全て話した。

ショウが大好きな事。
ノリコに内緒で電話やメールをした事。
今あった事。
すべてを話すとサトミは

「わかったょ」

と一言だけ告げた。
私はサトミが全てわかった上で、わかったとだけ言ってくれたんだと理解し、
その場を去った。



すぐにショウに会いにいった。
ショウは教室の自分の机でノートを開いていた。

「ごめん、今いい?」
ショウは顔を上げた。

周りの目を気にしながら
「サトミどうだった?」


「大丈夫だょ。誰にも言わないでいてくれると思う。」


「そっか。よかったぁ」


「………でさ、ショウ…明日も早く来てほしいんだけど…」
勇気を振り絞りショウにつたえた。
ショウは、そんな私を笑うように

「え〜!どーしよっかなぁ」
と言った。


「お願いッ」


「……………いいよ!」

ショウの笑顔のおかげて今までのドキドキがなくなった。




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