キミとの恋は永遠に輝く



聖くんに抱きしめられた。


「美央、オレが前言ったこと覚えてる?
ほら、手術の前の日の夜にさ…」


「うん、覚えてるよ」


あの幸せだった時間を忘れるわけないじゃない。


「あの約束を、果たしたい」


「……っ」


「だから、待っててくれる?」


「…その言葉、信じていい?」


「うん」


「私、しつこいよ?」


「うん…待ってて」


「ずっとずーっと、待ってるからね?」


「うん……はぁっ…っごめんな」


「ちょっと、聖くんまで泣かないでよぉ。
大丈夫!聖くんは強いもん!」



ちゃんと笑えたかな?

ちゃんと伝わったかな?



あの約束…果たせるときがくるといいな。


“赤城 美央”になるときがくると信じて。








「聖くん、いってらっしゃい!」






222kmの距離。


どんなに離れても大丈夫。



私たちは心で繋がってるから。









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