特殊探偵世界係!!
「何者かが妖怪を操っているということ」

クリスタの言葉にさらに泉は驚く。「どういうこと?何か問題?」と訊ねる真子に泉は言った。

「幽霊や妖怪を操れるということは、普通の人間ではないということよ!それはとても大きな力を持っているということだし、野放しにしていては危険すぎる!」

「え、それは大変……」

他人事のように言う真子に、レアとクリスタがムッとした表情を見せる。その時、小百合が泉たちに何枚かの紙を配った。

「この部署が選ばれたのは、除霊のスペシャリストだからだ。妖怪を操る人間を見つけ次第、戦ってもらうことになる。……この紙は、疑わしいと思われる人物をイライアスがまとめたものだ。明日からお前たちは、それぞれその人物のもとで働いてもらう。一週間のうちに怪しい行動がなければ、その人物の記憶を消してまた次の人物に当たれ」

小百合が説明し、泉たちは返事をする。

「はい!」

「Yes!」

「Si!」

同時に三つの言語が飛び出したので、三人はクスクス笑う。真子がゆっくり手を挙げた。

「私、どうすれば……」

「茶の準備とか、部屋の掃除とか、仕事は山ほどあるだろ。自分で探せ」

クリスタが言い放つ。泉は胸を手で押さえ、くるりとみんなから背を向ける。
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