特殊探偵世界係！！

クリスタの言葉に真子は傷ついた表情を見せる。泉が初めて見る表情だった。

「そ、そんなことない！私はきちんとやれて……」

「私は社員を何度も選んでいる。人を見る力はあると思っているぞ？お前のコミュニケーション力はないに等しい。そんな人間と付き合ってくれるのは、とても優しい人なんだろうな！」

クリスタは冷たく言い放つ。真子はうつむいてしまった。静かにレアが言う。

「泉の人生は、泉のものだ。誰のものでもない。泉が全てを決める権利がある。あんたのものじゃないんだよ。遠足の班決めじゃないんだ。そんな勝手ことを言えば、泉は戸惑い苦しむだけだ。いい加減、あんたから解放してやれ」

レアとクリスタが言った言葉は、ずっと泉が真子に対して言いたかったことだ。しかし、真子は泉を盲目的に信頼している。それを裏切るのが怖くてずっと言えなかったのだ。

レアとクリスタが言ってくれたことに泉は感謝する。しかし、泣きたくなる気持ちもあった。それがなぜなのか、泉にはわからない。

黙って見つめていた泉のもとに、フラフラと真子がやって来る。そして、泉の肩を掴んだ。

「ねえ！泉ちゃんは、私とずっといてくれるんでしょ！？友達だもんね？そばにいてくれるよね？」