漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
うっわ…。
コイツらめんどくせぇ。
「期待にこたえられるよう、オセロ頑張ります!!」
「余計めんどくさくすんな!アホ!」
――――“バシッ”
「あイタっ!もう、暴力的なツッコミですこと~」
「ツッコミは、音してなんぼやっ!」
……あ。
「…自分でツッコミ認めてんじゃん」
「やっぱり、自意識あったんでしょ?」
「ガッちゃんったら~」
「わーい、あたしのツッコまれた~」
「……アホか」
はぁ…。
なんでいつもいつも、白河のペースにのせられんだよ俺は。
「コンビ結成の記念に、いいもんがあるぞ」
おっちゃんが、店の奥から何やら引っ張り出す。
「なにこれ…?」
おっちゃんが出したのは、50cmくらいはある長方形の箱。
「これ、商店街の占い師に貰ったんだ」
……いやいや。
明らかに怪しーだろ。
「すっごーい!」
「コレで何できんの?!」
興味津々のめだかと白河。
「ここのセンサーに、2人が片手を置く」
そう言っておっちゃんは、俺の左手と白河の右手を掴みセンサーの上に置く。
「んで、このボタンひとつで…」
――――“ポチっ”
言いながら赤いボタンを押す。
“ピコピコピコ…”
2人の手の間の画面から、数字が現れる。
「……58?」
出た数字は58。
「あれ?以外に低いな?これが2人の相性なんだけど」
あ、相性…。