漫才コンビは不成立？～高１コンビ編～

｢ところで、お２人のご関係は？｣



そうだよ、そこだよ。



恩師とかって言ってたし、さらにあだ名と名前で呼び合う仲？



｢芽玖が小学生の時、ミニバスのコーチしてたんだよ。オレがさ｣

｢うん｣



ケンは、黒河の肩に手をまわした。



ニッコリ笑顔を向けるケンと、これまた真逆の黒河。



そんなにイヤなのかよ。



｢ミニバスって、小学生のバスケグラブ？｣

｢そーそー。それで俺は、ここの学校のバスケ部顧問！｣



へぇ～。



｢だから恩師なんだ｣

｢こんな奴、恩師でもなんでもねーよ｣

｢ふんっ。お前、そんな口をきいて許されると思ってんのか？｣

｢……なんだよ？｣



ケンは怪しげに笑った。



｢小学生時代のお前の、チョ～～～恥ずかしいエピソード、写真、持ち合わせてんだけどなぁ｣

｢なっ……！｣



ケン強しっ！