漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~



「良いのか?校内掲示板に…」

「だぁ~~っ!やめろっ!!」



ケンは満足そうに、「ガハハハッ」と笑った。



……絶対Sだ。



「さぞかし恥ずかしい過去を、お持ちでいらっしゃるようで(笑)」



あたしがそう言うと、ケンはさらに悪い顔になって、



「そうなんだよ。コイツいいネタ、沢山持ってんだよな!」



と、小さな声で言ったつもりで言った。




「おいケン!聞こえてんだよっ!」

「まーまー、過去を嘆いたって、仕方ないよ?」



ニヤける口元を、手で隠しながら言うあたし。



「笑ってんじゃねーぞ?!」



こうしてあたしは、ケンと熱い握手を交わした。



「お前ら、握手してんじゃねぇーーっ!!」



体育館に聞こえるくらい大きな声で、黒河は叫んだとさ。



めでたし、めで…



「たいわけがねーだろがーーっ!!」



だ、そうです。



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