明日は明日の恋をする
恋の予感?
「水沢さん店の場所分かる?会社の近くなんだけど。」

仕事が終わり貴島さんが聞いてきた。今日は私の歓迎会ということで飲み会が開かれる。

「えっと…分からないです。」

歓迎会が行われる居酒屋の場所は事前に聞いていたけど、いまいち場所にピンとこなくて私は苦笑いをしながら答えた。

「じゃあ一緒に行こうか。」

貴島さんはクスッと笑って言う。私は制服から私服に着替えて、貴島さんと一緒に歓迎会が開かれる店に向かった。

「2人ともこっちこっち〜。」

賑やかな居酒屋の店内に入ると、既に何人か集まっていて私達を呼ぶ。そして全員揃ったところで歓迎会が始まった。

それからしばらく楽しくお酒を飲んでいると、みんなだいぶ酔ってきたみたいで質問タイムが始まった。

「水沢さんって彼氏いるの?」

女子社員達が興味津々に聞いてきた。

「あっいえ、いないです。」

「そうなの?貴島く〜ん、水沢さん彼氏いないって〜。」

少し離れたところにいる貴島さんに聞こえるように大きな声で話す。すると、貴島さんは女子達のところへ移動してきた。

「何で俺に言うかな?」

「だって貴島君、水沢さんお気に入りでしょ?26歳、貴島 修也頑張れ!」

女子達はニヤニヤしながら貴島さんと話す。こういう時って私はどんな風にしてたらいいんだろう。

「また勝手な事言って〜。ごめんね水沢さん。」

「いえ全然。」

謝る貴島さんに私は笑顔を返す。

そして歓迎会は終了して、私は駅へと向かった。

「水沢さん。」

「あっ貴島さん、お疲れ様です。」

1人で歩いていると、後ろから貴島さんが走ってきて私の隣に来た。

「女性が夜道を1人で歩くのは危ないから俺に送らせて?」

走ってきたせいで乱れた呼吸を整えつつ、貴島さんは笑顔で言ってきた。

「そんな…大丈夫ですよ。」

「ダメ。お酒も飲んでるし危ないから送るよ。あっ、送る以外の目的はないから安心して。」

警戒してると思われたかな。私はただ申し訳ないなと思っただけなんだけど。

「…じゃあお願いします。」

飲屋街を抜け、私達は駅に向かって歩く。駅に着くと、ちょうど電車が到着したので2人で電車に乗り込んだ。

『送るのは駅までで大丈夫ですよ』って言ったけど、正義感の強い貴島さんは家まで送ってくれた。



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