明日は明日の恋をする
「はい、もしもし。」

「もしもし…朝からごめんね。今ケイスケと電話変われるかな?さっきからケイスケの携帯に電話してるんだけど、電源切ってるのか全然繋がらないんだ。」

「進藤さんならさっきスーツ着て出掛けましたけど…。」

「スーツ着て?アイツどこ行ったんだろ。あっそうだ、水沢さん今日暇?」

「はい、今日は特に予定はないですけど。」

「良ければ付き合って欲しい場所があるんだけど…ダメかな?」

「良いですよ。どこに行くんですか?」

「ありがとう。行き先は会って話すよ。今から車で迎えに行くね。じゃあまた後で。」

「はい、お待ちしてます。」

電話を終えると、私は急いで出掛ける準備を始める。それにしても、どこに行くのだろう。

支度が終わった頃、高瀬さんからLINEがきた。

『着いたよ。外で待ってる。』

『今から行きます。』

私は返信してマンションを出た。マンションの外には一台の車がハザード点けて止まっている。

「あの車かな?」

私は車の近くに行き、ソッと運転席を除いた。すると車の窓が開き、中には高瀬さんがいた。

「おはよう、水沢さん。さぁ乗って乗って。」

「はい。」

助手席側に回り車の中に乗り込む。シートベルトを着けるのを確認すると車を出発させた。
< 52 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop