寡黙なダーリンの秘めた愛情
「そうだよ。僕、以前、日本で英会話教室の先生やっててね。その時の生徒だった蓮に、アメリカに帰るって話したら、就職先と美咲のことを紹介されてさ。必死で頼み込まれて、君の騎士を陰ながらやらせてもらってたんだ」

「えっ、じゃあ、もしかしてホイットニーも入らなくてもいい大学に通うことになったんじゃ・・・」

「違う、違う。大学は美咲と同じにしたけど、私が大学に通うことは決まってたの。授業料が払えないかもって困ってた時に、美咲を守ることを条件に奨学金を蓮から借りることが出来て、お互いwin winだったんだよね」

ホイットニーの言葉に、美咲は持っていたクラッカーをテーブルに落とすほどの衝撃を受けていた。

美咲を見守るために、二人の人間を手駒にするなんて、過保護にも程がある。

「蓮くんって、妹にはヤンデレだったんだね」

「誰が妹で、誰がヤンデレだって?」

呟いた美咲の後にいつの間にか蓮が立っていた。

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