溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
愛の巣(玲奈side)
気がつくと、見知らぬ天井が見えて、どこかのベッドの上。
亮さんの車に乗ってたはず。
ここ亮さんの自宅?
運んでくれたの、イヤイヤめちゃくちゃ重いでしょう。
恥ずかしい。。。


寝室のドアを開けると亮さんを見つけホッとした。
にっこりと近づいてくる彼が、抱きしめてくれる。
居ていいよって言ってくれるだけで、彼女としてのポジションに居ていいんだと
感じられて嬉しかった。


彼の部屋は黒とブラウンがを基調とした大人の男性の部屋だ。
観葉植物を置いてあるので殺風景ではない。
見晴らしも良いし、仕事から帰り、ここで寛ぐのか。
職業柄、帰宅した居心地の良い空間は大事だと思う。
ただ寝に帰るだけという人もいるけど、
仕事とプライベートのバランスは大事だ。

くつろいでる間に
彼の主に医学部以降の写真や論文など見せてもらった。
10年近く前だから随分若い。
彼も一人前になるまでにいっぱい努力したんだろうな。


アメリカ時代の論文。あれ、ココって確か…。

「玲奈、ご飯出来たよ!」
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