溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
外国人女性マリアさんは日本語がほとんど出来ないが、不慣れな入院生活を
乗り越え、懸命にお腹の赤ちゃんを守ろうと治療を頑張っている。

ご主人は大使館員で日本語もまあまあで出来、仕事終わりに必ず毎日彼女の
様子を見に訪れる。
カロリーヌちゃんは幼稚園に通いながら、ママに会いに来る日々。
秘書のフェリックスさんや本国からマリアさんの母親がきてカロリーヌちゃん
のサポートを行い家族でこの危機的状況を乗り越えようと頑張っているらしい。


入院3日後、一度赤い縁のメガネの彼女がお見舞いに来てくれたと
リカルド氏が言っていた。
名前をレイナというらしい。

その日はオペ中で彼女と会うことはなかったが、時折彼女を思い出し
ている自分がいた。


もう会えないかな。
元々、偶然居合わせた患者だから、お見舞いもそうそう訪れないだろう。


今日は朝から勤務夕方上がりシフト。
しかも、明日は久々に休みだ。
飲みにでも行くか。

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