溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
車を置きに自宅マンションに帰りシャワーを浴びた。
他の病院で働く同期医師に電話し飲みに誘う。
夕方上がりという返事で、馴染みの日本酒が美味しい居酒屋で待ち合わせをした。


俺の名前は

久我 亮リョウ
29歳、独身。

勤め先の久我総合病院は周辺地域の基幹緊急医療病院だ。
5歳上の長男の兄が内科医として勤務する傍ら、父と実質経営をしている。
次男である俺は
大学卒業後医師免許取得し、その後アメリカで2年勉強。
3ヶ月前帰国し 脳神経外科とERで勤務中。
経営には興味はなく、医師として腕を磨くのが目下の目標。


一人暮らしで洗濯乾燥機を回し、クリーニングをもちコンシェルジュへ手渡し依頼する。
アメリカから帰国後、このマンションに越してきたが、アメリカで一人暮らしに慣れ
一通りの家事もこなせる様になり、なかなか快適だ。
料理は面倒なのであまりしないが。

不規則な生活なので寝に帰るような部屋。
帰国後バタバタして、休みはせいぜい男友達と飲みに行ければいい方だ。


明日は休みなので、緊急で呼び出しがかかることも少ないだろう。
久々に飲むぞ!と
友人で大学同期の田中一平に会うため家を出た。
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