溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
温泉(亮side)
温泉話で、頑張って仕事をこなす。
玲奈からのメールで親戚の清史郎さんとご飯に行ったと知る。
親戚のお兄さんと聞いても、モヤッとする。

帰宅後電話をかけて話すと、
偶然、前の同僚に絡まれたのを助けてくれたらしい。
ストーカー。大丈夫か。彼女の身辺気をつけてやらないとな。

清史郎さんの下心がないか、探りを入れたら彼女がいるらしい。
結婚するつもりだとか。
玲奈に対する思いは妹レベルのようで安心したが、兄達が3人になったのかと
今後もやっかいそうだと気が引き締まる。

それよりも温泉を行くのをためらうようなことを言い出した事が気になった。
「ちょっと気になってる事があって…。」

キャンセルなんてさせない、オレの温泉への妄想が膨らんでいるのだから。
中止になんてさせないとばかりに。

「山も、グルメも楽しみだな。温泉も美肌になるとか。
譲ってもらった宿、人気でなかなか予約が取れないらしいよ。
楽しみだな。日頃の疲れも取れそう。」


あらゆる、言葉を並べて中止にならないように言葉を被せた。
もちろん予定決行だ。
でも、なぜ急に言い出したのか。


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