溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
玲奈の部屋へ行き紅茶を入れた。
少し落ち着き話しをする。

「いつもあんな風に待ち伏せされてたのか?」

「うちまで来たのは初めてで、ここ知ってるのにびっくりしたよ。
さすがにもう来ないかな。怖くて逃げるか、恨むか。
プライド高そうだから微妙。そもそも私を美化しすぎなのよ!」

「まあ、仕事とそれ以外のギャップがあるからな。飲み会の姿見られてるんじゃない?」

「まあ、何度か。」

「酔っ払い玲奈ちゃんはかわいいからなあ、お酒禁止にするよ。危なっかしいからねー。」

「そんなことない。あの人真面目で仕事は出来るのに、空回ってるの。
モテそうなんだけどね。」

「そうだな、変に真面目なのかもな。
おれ、大学病院に同期いるからあいつを合コン誘うように言っとくか。
彼女出来れば玲奈のこと忘れるだろ?」

「そっか、なるほど。ちゃんと彼女いれば大事にしそうだし。視野が広がれば!」

「じゃ、あいつは要観察。玲奈ちゃんはそろそろこっちおいで。怖かったろ、ほんとは?」

さっき捕まれた手首がまだ赤い。
消毒と言って手首にキスがをした。
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