溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
寝込んだ後はすぐに元気を取り戻し、二人で家に帰った。
それからは、今まで以上に甘々で過保護になった。
一人暮らしの長い彼は、実際は家事が得意で私のやり方に手を出さないように
していたみたいで。
倒れてから話をしたらお互い協力して、やれる方がやったらよくないかとなった。
おかげで気持ちも楽になり、新妻だからという気負いがなくなったかも。



バタバタ毎日が過ぎて、あっという間にとうとう明日は結婚式。
両家の両親とも打ち合わせを終えて帰宅した。
明日のため早めに就寝しようとベッドルームへ。

「楽しみだね、明日。私達もだけど、お客様に喜んでもらえるといいな」

「そうだな。オレは玲奈のドレス姿楽しみだけど。」

「ふふふ。期待に応えられるかなー。準備大変だったけど楽しかった。
花嫁なんだよね、明日。
ねえ、聞いていい?、入籍して一緒に暮らして、イヤになっちゃったりしてない?」

「そう思う?オレは想像以上に楽しくて幸せだよ。そう言う玲奈は?
まあ、イヤって言っても手放してやらないから 覚悟して明日お披露目しなさい。」

「うふふ。それは私のセリフだよ。一緒にいられて幸せ。」

「なんだラブラブじゃないか。
なあ玲奈、君はいつも頑張り屋だ。それに、それを上手くやってしまう力もある。
けど、無理をし過ぎないようにしてほしい。
よく言うだろ。二人で幸せは2倍、辛いことは半分こ。
玲奈とずっと一緒にいられるように、体は大事にして。
オレの知らないところで倒れたりしないで…。」

「うん。亮さんもだよ…。ずっと一緒にいようね。
ごめんよりありがとういっぱいにしようね。」
< 275 / 280 >

この作品をシェア

pagetop