溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
ドキドキを誤魔化しながらお茶を飲んだ。

天気も良いから川釣りしながら散策しようとなった。

竿の準備をして。

そうだ、プレゼントあったんだ。

「亮さん!これどうぞ。」

「私も色違いなんだけど、アウトドア用。」

いわゆるアウトドア用のジャケット。
いつもご馳走になってばかりで、何かお返しがしたかったから
自分が欲しかったジャケット、メンズ用も買ってしまった。
普段、お揃いはいい年してるから恥ずかしいけど、色柄違いの同デザインなら
いいかなと思って。


「わー、めちゃくちゃカッコイイ!防寒もバッチリだしありがとう。」
とまたまたぎゅー。

一緒にウェアを着て、川へ向かう。
手を繋いで川を目指すと休日で家族連れが結構いて賑わっている。

カップルできているのは私たちくらいだったけど、子供連れと挨拶なんかを交わして
いるうちに適当に釣りを楽しむ。新婚さんに間違われて照れてしまった。

「引いてる、玲奈!」
呑気に風景を楽しんでいたらかなりの勢いで驚いた。

「少しずつ引きながら巻いて。」
亮さんのレクチャーを受けながら無事に引き上げた。
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