溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
「やったな!先越されたよ。 夜の食料調達だね。」

「面白いね〜。釣り。小さい頃は竿が重すぎて全然楽しめなかったけど、
すごく楽しい。ハマりそう。」

そう言ってると亮さんにもかかった。

一時間程楽しんだら三びき連れた。
管理人さんが用意していてくれたサンドイッチとフルーツを
食べながら休憩。

近くのファミリーがカレーをお裾分けしてくれたりと
とても楽しい時間だ。自然の中で過ごせるなんて最高。
亮さんは近くで遊んでいた小学生達に懐かれて一緒に遊んだりしている。
私はコーヒーを飲みながら、幸せだなって見ていた。




そこで、子供の泣き声が。
大人も集まってひと山が出来ていた。

亮さんと一緒に見にいくと川に入って足の裏をざっくり切った小学低学年くらい女の子。
痛みと血がどんどん出てきて、ワンワン泣いている。
両親はなんとかタオルで血を止めようとしているところだ。
亮さんと私で応急処置を申し出る。

「痛いね。消毒して血を止めるからね。
玲奈、何か処置に使えそうなものある。」


< 94 / 280 >

この作品をシェア

pagetop