好きになっては‥‥いけない人☆☆その後
透と小百合は、
芹那から紹介したい人がいる
から、土曜日に実家に帰っても良い?
と、聞かれて
心配な気持ちと待ち遠しい気持ちで
いっぱいだった。
もちろん、花と大輝にも
知らせると二人は
自分の事のように喜んでいた。
迎える、土曜日・・・・
“ピンポーン”
「はぁ~い」
小百合が玄関に向かうと
「ただいま、お母さん。」
「芹那、おかえり。」
「はじめまして、永山 理です。」
「芹那の母親で、小百合です。
ようこそ、いらっしゃいました。
どうぞ、上がってください。」
「はい、お邪魔致します。」
芹那と理は、母・小百合について
リビングに向かうと
リビングのソファーに透が座っていた。
理は、リビングの入り口で
「お邪魔致します。
改めまして、永山 理と申します。
本日は、貴重な時間を割いて頂き
ありがとうございます。」
と、その場で頭を下げた。
「永山君でしたかね
中に入って、腰かけて下さい。」
と、父が言うと理は、
「はい、ありがとうございます。」
と、言ってソファーに座った。
芹那も理の横に座ると
小百合は、お茶の用意にその場を
離れようとすると
「お母さん、お口にあいますか」
と、言って理は立ち上がり
お土産を手渡した。
「ありがとうございます。
気を使わせてしまったわね。」
と、言ってキッチンに入った。
透は、芹那に近況を聞いたり
していた。
小百合が戻ってくると
理は、立ち上がり
「芹那さんとお付き合いをして
また、短いのですが
芹那さんとこの先もずっと
一緒にいたいと思い
結婚を申込ました。
二人の結婚を
認めて頂けませんでしょうか?」
と、言うと透は、
「芹那は、どう思っている?」
「はい、私も理さんと
一緒にいたいと思って
プロポーズをお受けしたの。
お父さん、お母さん
二人の結婚を認めて下さい。」
と、改めて頭を下げると
父は、母の顔を見て
「永山さん、いやっ、理君
芹那の事を宜しくお願いします。」
と、嬉しそうに言うと
「ありがとうございます。」
「お父さん、お母さん、ありがとう」
と、二人でお礼を言った。
それから、理は自分の仕事の事
先日の怪我の事を両親に話し・・
芹那が、中々、交際に承諾して
くれなかった話しもした。
だけど、怪我をした時に
二人は、お互いに家族でなければ
連絡が入らないことで
結婚を決めたと話し
隣で涙を流す芹那の目を
理は自分のハンカチでそっと拭いた。
透と小百合は、
芹那の気持ちが痛かった。
だが、芹那が前に進んで
くれて良かった
と、思いながら
芹那と理を見ていた。