気づいて

••ラインのやり取り


その日、凌平さんと夕ご飯を食べて
凌平さんにマンションまで送って
もらった。
車から降りるときも
凌平さんに腕をとられて
キスをされた。
「そんな顔したら
帰したくなくなる。」
と、言われて
「・・・・・・・」
真っ赤になっている自分が
恥ずかしくて答えられずにいると
「莉央、時間が作れる時は、
なるべく会いたいと思っている。
莉央からもいつでも、連絡して。
直ぐに対応できなくても
必ず連絡するから。
あっ、会社で彼に会っても
いや、いい。
今のは忘れて
俺のヤキモチだ。」
と、言うから
「大丈夫、連絡します。
私も凌平さんに会いたいから。」
と、言うと
再び、凌平さんに腕を引っ張られて
キスをされ、ギュッと抱きしめられた。

凌平さんさんの車を
見送ってから
マンションに入り
自分の部屋に帰った。

なんだが、凌平さんに沢山キスをされて
ふわふわしながら
お風呂に入ると
携帯が光っていて
見ると・・凌平さんならLINE
“ 無事についた。
今日は、ありがとう
楽しかった。 ”
と、書いてあり
“ 私も凄く楽しかった。
ありがとうございました。 ”
と、返すと
直ぐに着信があり
「莉央?」
「はい。」
「何してたの?」
「お風呂入って、明日の準備を」
「疲れただろうから
ゆっくり休むと良いよ。」
「はい、凌平さんも。」
「ああ、ありがとう」
と、言って電話を切った。

莉央は、凌平の声や言葉に
温かくなり、そんな自分が
可笑しくて一人で笑いながら
ベッドに入った。


凌平は、莉央が伊織に想いを
よせていても
もう、手放せないと
思っていた。

自分が六歳もしたの女性に
こんな風になるなんて
と、思うが・・
莉央のことが、堪らなく愛しかった。
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