あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
無駄に優しい声が聞こえてきた。


蒼介の声だ。


最近聞いてなかったけど変わってない。


「で、なんで新郎さんがこんなところにいるのかな?」


私、三浦、蒼介という謎の形での会話が始まった。


「くるみが、私が行っても傷つけるだけだって。」


「そう。
で、どーしたの?」


「ねぇ、僕のことずっと好きでいてくれたの?」


「まぁそれなりにね」


「それじゃあ沢山傷つけたね、」


「そうねぇ、死ぬほど卑屈になるくらいには傷ついたわね」


「気づかなくてごめんね」


「あんたに気づかれないようにしてたんだから当たり前でしょ?」


「僕、それでも3人でいるのが大好きなんだ、今も。無理なのはわかってるし自分勝手だって分かってるけど。」


「私だって好きよ
思い返すと私の思い出とかいうものの中にはくるみと蒼介よほぼ。」
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