あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
どういうこと…?

この三年、私は三人に見張られてたってことなの…?

眉間にシワをよせてみるみる不機嫌になった私に、圭吾が手を伸ばし、軽くデコピンをした。

「痛っ!」

「そんな怖い顔するなよ杏。
可愛いい顔が台無しだぞ?
ちゃんと颯馬は向こうで実力つけて帰国してきたんだ。
少しはその努力を労ってやれ。

杏の為に頑張ってきたんだぞ?

びっくりするくらい ゙いい男" に成長してきたから会うの楽しみにしておけよ?」

ニヤリと笑う圭吾から視線を外して、私は黙々とケーキを口に運んだ。

甘くて美味しいチョコレートケーキの味が口いっぱいに広がる中、私の頭の中には、同じくらい甘い香りを身にまとった三年前のあどけない可愛いさが残る二十歳の颯馬の笑顔が
浮かんでいた。



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