あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
サンタさんは両手でプレゼントの箱を持ち、女の子に差し出している。
「これ…」
言葉に詰まったままケーキから颯馬に目を向けた。
サンタさんが手にしている箱はマジパンで作られたものでも食べられる作り物でもなくて…
「俺からのクリスマスプレゼント」
口角をあげてニッと笑う颯馬を呆然と見つめていると
「杏、俺のこと見すぎ。
プレゼント手にとってあけてみてよ」
「……」
颯馬を見つめたまま首を左右にふる。
左右にふり続ける私の頭に手を置き、ポンポンと数回したあとすっと伸びた手がサンタから箱を取るとスッと私の前で手のひらほどの箱を静かに開いた。
「これ…」
言葉に詰まったままケーキから颯馬に目を向けた。
サンタさんが手にしている箱はマジパンで作られたものでも食べられる作り物でもなくて…
「俺からのクリスマスプレゼント」
口角をあげてニッと笑う颯馬を呆然と見つめていると
「杏、俺のこと見すぎ。
プレゼント手にとってあけてみてよ」
「……」
颯馬を見つめたまま首を左右にふる。
左右にふり続ける私の頭に手を置き、ポンポンと数回したあとすっと伸びた手がサンタから箱を取るとスッと私の前で手のひらほどの箱を静かに開いた。