あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「 圭吾よりかっこよくなったね颯馬。
私よりほんとに大きく成長したよね」

180㎝はある長身ですらりとした細身な颯馬は、タキシードがよく似合っていて、先程までウエディングケーキを作っていた颯馬からは甘い香りが漂っている。

私を抱き締めている颯馬の背に、私も手を回し、甘い香りをおもいっきり吸い込んだ。

「やっと颯馬のお嫁さんになれた。
ありがとう、颯馬。

ずっと私を好きでいてくれて。」


そっと重なった唇は、颯馬の口元を紅く染めて…

慌てて拭って私たちは控え室の扉を開けた。
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