あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「キス…上手すぎ…」

力の入らない身体を支えられ、すがりつきながら軽く睨む。

「仕方ないよ。

ほら俺イケメンだからモテたし。

お年頃だからそれなりに興味も性欲もあったし?

自分から手出したことはないけどね。

今もお年頃たから…初めて自分から手だしてる…。

俺の興味も性欲も杏だけだし…もっといろいろ試してみる?

たぶんそれなりに上手いよ俺」

ニヤリと笑われて、睨みつけながら力の入らない身体で颯馬の胸を押す。

「変態!!もう帰る!」

「そういう杏だって男いたんだからそれなりに経験あるだろ」

「うっ…あっあるに決まってるでしょ!いくつだと思ってるのよ!」

動揺しているのを悟られたくなくて
慌てて背を向ける。

「もう帰るから」


すぐさま颯馬の腕に捕まり、背後から抱き締められる。

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