あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「杏の香り…めちゃめちゃ甘い…。

こんなに甘い匂いを放ってるの杏だけだよ」

颯馬も感じてるんだ…

私自身は、自分が甘い匂いを放ってるなんて感じたこともないし、言われたこともない。

たぶん、私たちは同じ香りにひかれあってるのかもしれない…

「颯馬だって甘い香りする。

颯馬の匂いすごく好き」

颯馬の頭を抱え込んで私も大きく息を吸い込んだ。

心が満たされて安心する。

好きすぎていつまでもこの腕の中にとどまっていたい。

あぁ…この人が私は大好きだ。

ずっと一緒にいたい。
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