Neon
第1章

出会い




「最悪…」



前髪はまとまらないし、お弁当は忘れるし、体育は持久走だし、お弁当忘れたし、財布の中身は500円だし、先生にやつ当たられたし

「最悪な事しかない」

今日は私、萩野 朱璃(はぎの じゅり)史上トップ3レベルで最悪な日だった







むしゃくしゃする…くそう!
なんで私がこんな目に!なんて日だ!



「うるさいよ朱璃」



友達の美亜(みあ)にも怒られた




「だって〜…イライラする…」
「なんでもいいけど顔ブスになってるよ」
「うるせぇ」


「仕方ないな〜、はいこれ!」
「なにこれ食べ物じゃないの?」
「だまれ。いいから見ろ」
美亜から渡された紙はとあるライブハウスの今日の予定

そこには…〝3大隠れ人気バンド頂上決戦第3弾!スペシャルライブ!〟
と書かれていた

なんでも、今日は美亜の大好きなバンドのライブがあるらしい





「一緒に行かない?楽しいよ〜!」
「最近ライブ行ってないしなぁ……いいかも…」
「ほんとに?!じゃあ行こうよ!あ、あとそれから〜……」




美亜がもう1枚紙を私の前でヒラヒラさせた


「これは?」
「クラブ〝DIAMOND〟のプレミアムパス♪
超高級クラブなんだよ」
「え、そんなとこは入れんの?」
「実はこれいとこに貰ったの!1日だけただで入れるの!!」




「ここはパ〜っと、弾けてみない?」
「ん〜珍しく明日もバイトないからな〜…土曜日だし」



今日は本当にイライラしたし家に帰っても悶々としそうだ

それならば……




「よし!行っちゃお!」「やったー!」

今日1日だけはっちゃけて、また頑張ろ!













そんなふうに軽く考えていた私は




この決断で、最悪な日の中でもNo.1で最悪な出会いがあるなんて思ってなかったんだ








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