揺れる被写体〜もっと強く愛して〜
某会議室。
「準備はいいですか?いきますよ?せーの…!」
限られたメンバーによるお披露目会……とでも言おうか。
私なりに編集した写真集をスライドショーで見せていく。
「おお……」
「綺麗……」
「うわ……レアショット……」
「これレイさんらしい……」
「このレイさん好きだな……」
皆が口々に言いながら感想を述べてく。
レイさん本人は恥ずかしそうにしてるけど、撮影が終了した時「よく頑張ったね」とハグしてくれたんだ。
作品の並べ方や文字の校正などが終わったら、次は色の校正。
実際に印刷する紙に刷って色の濃淡やコントラストなどを確認する作業に移る。
その全てをレイさん本人にも確認してもらった。
「あれ?脱いだ写真がない……」
そんなしょんぼりされても………
「あれは…まだ早過ぎます。段階を踏んで第二弾とかに…」
「なに次も出そうとしてんのよ」と突っ込まれたが今回はカメラマンReiの表と裏を表情したかったから。
仕事とプライベート……2つの顔を持ったレイさんのリアルを追った作品に仕上げたかった。
まだ誰も知らない等身大のRei
勿論、異性に迫る色っぽい表情もバッチリ収めてます。
艶やかな表情とはまた違って、やっぱり人気なのがカメラを構えた瞬間のあの瞳。
「表紙はこれでいきたいと思ってます」
カメラを構える瞬間をアップで撮ったもの。
裏表紙はそれをそのまま後ろから撮ったものにした。
ニッコリ笑って「良いと思うよ」と言ってくださった。
「楓ちゃんらしい」って。
一番目標にしてきた人にそう言われて泣かない人なんて居る…?
泣くな〜!と茶化されても胸がいっぱいで。