想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory



「栗原さん、チーム佐倉へようこそ。PR担当の小林です」
爽やかな笑顔で迎えてくれたのは、ハンサムな青年だった。

「よろしくお願いします。栗原美織です」

異動先は予想どおりというか、佐倉圭介がチーフディレクターを務めるチームだった。

これからどうなるんだろう。わたしは何をするんだろう。佐倉さんはなぜわたしを自分のチームへ———

あれ以来、彼と話す機会はないままで、心もとない日々は続いている。

「チームは今、主に五人構成。チーフディレクターが佐倉さんで、図面とか模型作成を担当する製作スタッフが二人。僕ともう一人がPR担当。
栗原さんにはアシスタント業務全般をお願いする感じです」

「みなさんやっぱりお忙しいんでしょうか?」

「とにかく多忙です」
さらりと返される。
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