切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
私が認めていないのに彼は続けた。
「だから、そんなんじゃありません!」
ついムキになって声をあげれば、店中の人の視線を集めてハッとした。
「だから、晴人さん、違いますよ」
小声で言い直すと、彼はニヤリとする。
「ムキになっちゃって可愛いなあ」
「晴人、ちょっと手伝って」
玲司さんにニコニコ顔で声をかけられ、晴人さんは苦笑いした。
「あ~、ボスがお呼びだ」
彼がカウンターに戻ると、フーッと胸を撫で下ろした。そして、バッグからスマホを取り出してアプリを開くと、小説を読む。
だが、文字がなかなか頭に入ってこず、玲司さんに目を向けた。
彼とは八つも年が離れていて、私は女として見られていない。
そもそも恩人である玲司さんに告白なんておこがましいよ。
私が就職して普通の生活を送れるのも、彼のお陰。
私が高校生の時、ある事件が起こった。
あれは、高三の秋のこと―――。
「だから、そんなんじゃありません!」
ついムキになって声をあげれば、店中の人の視線を集めてハッとした。
「だから、晴人さん、違いますよ」
小声で言い直すと、彼はニヤリとする。
「ムキになっちゃって可愛いなあ」
「晴人、ちょっと手伝って」
玲司さんにニコニコ顔で声をかけられ、晴人さんは苦笑いした。
「あ~、ボスがお呼びだ」
彼がカウンターに戻ると、フーッと胸を撫で下ろした。そして、バッグからスマホを取り出してアプリを開くと、小説を読む。
だが、文字がなかなか頭に入ってこず、玲司さんに目を向けた。
彼とは八つも年が離れていて、私は女として見られていない。
そもそも恩人である玲司さんに告白なんておこがましいよ。
私が就職して普通の生活を送れるのも、彼のお陰。
私が高校生の時、ある事件が起こった。
あれは、高三の秋のこと―――。