期間限定『ウソ恋ごっこ』
ドアを開けてヒョイと覗き込むと、予想通り誰もいない。中に入ってドアを閉め、濡れた制服を遠慮なく脱ぎ散らかしながら大急ぎで着替え始めた。
あれ? ジャージの中に着る半袖の体操着がない。慌ててたからロッカーから取り出し忘れたかな?
ま、いいや。下着の上に直接ジャージを着ればいい。
急いで上着のファスナーを閉めようとしたとき、ふと、なにか聞こえたような気がして手を止めた。
耳を澄ますと、離れた場所からなにかがこっちに向って近づいてくる音が聞こえる。
もしかしてこれ、誰かの足音?
「司、急げ」
「待てよ、彬」
足音に交じって聞こえてくる声に驚いた。近藤先輩と伊勢谷先輩じゃん! きっとふたりもここで着替えるつもりなんだ。
そうだよねぇ。体育館まで行ってたらどう考えても間に合わないもん。この場所を思いつくなんて、さすが先輩たち。
って、のんきにしてる場合じゃない! 早く着替えないと、先輩たちにドアを開けられたらあたしのお着替えシーンを見られちゃう!
あれ? ジャージの中に着る半袖の体操着がない。慌ててたからロッカーから取り出し忘れたかな?
ま、いいや。下着の上に直接ジャージを着ればいい。
急いで上着のファスナーを閉めようとしたとき、ふと、なにか聞こえたような気がして手を止めた。
耳を澄ますと、離れた場所からなにかがこっちに向って近づいてくる音が聞こえる。
もしかしてこれ、誰かの足音?
「司、急げ」
「待てよ、彬」
足音に交じって聞こえてくる声に驚いた。近藤先輩と伊勢谷先輩じゃん! きっとふたりもここで着替えるつもりなんだ。
そうだよねぇ。体育館まで行ってたらどう考えても間に合わないもん。この場所を思いつくなんて、さすが先輩たち。
って、のんきにしてる場合じゃない! 早く着替えないと、先輩たちにドアを開けられたらあたしのお着替えシーンを見られちゃう!