高嶺の花沢さんは恋の仕方がわからない
「人によると思いますけど…新入社員のくせに、結婚しているのは生意気かなって思って黙っていたんです。

ああ、人事部の人たちは私が結婚していることを知ってますよ?

入社してから何年か経ったので、近いうちに周りにも報告をしますから心配しなくていいですよ」

「そ、そうですか…」

木佐さんは腕時計に視線を向けると、
「あっ、もうそろそろで飛行機がくる時間だわ」
と、言った。

「飲み物は…まあ、空港内で買えばいいか」

どうやら、飲み物を買うためにコンビニに寄っていたようだ。

「じゃあ、私はここで失礼します」

木佐さんはペコリと頭を下げると、駐車場に止めていた赤い車へと足を向かわせた。

あれ、彼女の車だったんだ…。
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