あなどれないね、世唯くん。
グッと押しつけられた唇。
一瞬にして、身体が痺れて力が入らなくなりそうになる。
久しぶりに触れた感触はすべてが気持ちよくて、甘すぎて溺れそうになる感覚。
「いと……口開けて」
「っ、……ん」
頭がボーッとして、言われるがまま。
酸素を求めてわずかに口を開けた。
「そう……いい子」
スッと入り込んできた舌のせいで溶けそうになる。
甘すぎて、おかしくなりそう……っ。
「はぁ……っ」
息がうまくできなくて引こうとしても、それをさせないために世唯くんがグッと手を引っ張ってくる。
もう何がどうなってるのかわかんない。
自分がいまどんな顔をして、どんな体勢で世唯くんとキスしてるかなんて。
「いいね、そのとろーんとした瞳。
いとは俺を煽るのが上手だね」
ようやく唇が離れたと思った、視界がグルッと回ってドサっと倒れた音がして、さっきまで見えなかった天井が見える。