【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜
『誠実ここなの?隣なの?』



隣の席からこっちを見る光里の目を見れずに、俺は目を逸らす。



『う、うん。隣かよ』



心にもない、心と裏腹な言葉が出てしまう。



挙句には、
言葉も返ってこないから光里を見ると、光里は後ろの窓ぎわにいる悠樹や望奈の方を見ているのを知ってしまった。



この時まだ、
光里が悠樹を好きだとは知るよしもない。


俺はずっと前から光里だけを見つめて来たんだよ。



『光里、仲良くしてな。』

『あ、うん。もちろん!』



しかし、
右から左に流しているような感じがして焦りはじめる。




周りの女子を見ても光里以上に好きになれるような子は見つからない。


不安や期待が高まっている中で、
そう思う高校生活のスタートを切った。


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