見習い夫婦~エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます~
心拍数も、体温も急激に上がっておかしくなりそうだ。ほんの数秒で唇が離されても、まともに呼吸ができない。
目を見開いたまま固まる私に、彼は艶めかしくも真剣な視線を絡めて口を開く。
「……もっと君に近づいて、触れたくなった」
それは先ほどの私の言葉とリンクしている。もしかして、それが嬉しいと私が言ったからキスをしたのだろうか。
「私に自信を持たせるためのキス……ですか?」
「悪いが、そんなに気の利いた理由じゃない。ただ、したくなっただけだ」
ストレートに問いかけると、周さんはざっくばらんに答えた。
それを聞いて一瞬ポカンとした私は、すぐにふふっと笑いをこぼす。
飾らないそのひとことは、心を動かされるのが苦手な彼が、衝動的にキスをしたことの表れだと思うから。私にとっても、彼にとっても大きな意味を持つはずだ。
「なぜ嬉しそうにする? 俺が勝手なことをしているのに」
どうして笑うのか理解できていない様子の彼に、〝あなただからいいんだよ〟という想いを込めて伝える。
目を見開いたまま固まる私に、彼は艶めかしくも真剣な視線を絡めて口を開く。
「……もっと君に近づいて、触れたくなった」
それは先ほどの私の言葉とリンクしている。もしかして、それが嬉しいと私が言ったからキスをしたのだろうか。
「私に自信を持たせるためのキス……ですか?」
「悪いが、そんなに気の利いた理由じゃない。ただ、したくなっただけだ」
ストレートに問いかけると、周さんはざっくばらんに答えた。
それを聞いて一瞬ポカンとした私は、すぐにふふっと笑いをこぼす。
飾らないそのひとことは、心を動かされるのが苦手な彼が、衝動的にキスをしたことの表れだと思うから。私にとっても、彼にとっても大きな意味を持つはずだ。
「なぜ嬉しそうにする? 俺が勝手なことをしているのに」
どうして笑うのか理解できていない様子の彼に、〝あなただからいいんだよ〟という想いを込めて伝える。