見習い夫婦~エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます~
贅沢でラグジュアリーなスイートルームや、宝石を散りばめたような夜景には目もくれず、お互いの肌の熱さだけを感じ合う。

均整のとれた筋肉質な身体を露わにした周さんは、ありとあらゆる場所にキスをして、緊張と恥ずかしさで強張る私をとろけさせていった。

官能的な水音を響かせる彼の指で、すでに一度高みへ連れられていってしまったわけだが、甘い攻撃はいまだに終わらない。


「はぁ……っ、あま、ねさん」

「なに」

「それ、もう、や……っ」


私の一番弱い部分を舌で味わっている彼に、息も絶え絶え訴える。返ってくるのは、きっと辱めの言葉だとわかっていても。


「俺にこうさせているのは君だ。どれだけ舐め取っても蜜を溢れさせてるだろう」


やっぱり意地悪……!と、さっきから口にしているものの、『今頃気づいた?』とかわされるのでもうやめておく。

周さんはしばし私の反応を見て楽しんだあと、余裕のなさそうな顔で上体を起こした。


「その困った可愛い顔をずっと見ていたいところだが、俺も希沙の中に入りたい」


濡れた指に舌を這わせて言う彼は、色気を大放出していてクラクラするほど。よく萌え死にしないな、私。
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