愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?




「悪いんだけど、今日はちょっと遅くなるから。
あ、そうだ。君も行く?タクと食事に行くんだ。」



柊司さん、そんなにはっきり言うの?
もう私にバレたから、開き直ったような感じなのかな?



「え?えっと、いえ…
わ、私は初日でちょっと疲れましたし、家で食べます。」

「そう、じゃあ、気を付けて帰ってね。」

「は、はい。ありがとうございます。」



そんなところ、行けるはずないじゃない。
私は完全なお邪魔虫なんだから。



零れ落ちそうな涙を必死で我慢して、私はその場を離れた。
帰りはタクシーにしよう。
ちょっと贅沢だけど、電車の中で泣いちゃったら恥ずかしいから。



タクシーに乗り込むと、今日のことが思い出されて、本当にたまらない気持ちになった。
でも、今のこの状況を作り出したのは私のせい。
働かせてほしいなんて言わなかったら、この辛い現実を知るのはもっと後だったかもしれない。



いや、きっとこれで良かったんだ。
どうせ知らなきゃいけないことなら、早い方が良い。
早く知れば、それだけ早く立ち直れるから。



私、失敗したのかな。
顔だけで結婚なんて、やっぱり間違いだったのかな。
今更、そんなこと考えてもどうにもならないけど…

< 114 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop