愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「……僕の夢は……」

柊司さんが話し始めた時、私のスマホが鳴った。
画面には、『お父さん』の文字。



「は、はい。」

私は小声で電話に出る。



「今、どこにいるんだ?」

「え?えっと、柊司さんとレストランでごはん食べてる…」

「えっ!?柊司君と?
じゃあ、仲直り出来たのか?」

「う、うん、ま、そんなところかな…柊司さんが迎えに来てくれたから…」

「そうか、それなら良かった…じゃあ、またな。」

安心したような声で、お父さんは電話を切った。



「電話、ご家族から?」

「は、はい、父からでした。」

「何か用事だったの?」

「いえ、今帰って来て、私がいなかったからかけてきたみたいです。」

「そう。あ、スイーツ、どれにしようか?
それともどこか店を変える?」



結局、私たちは店を出てからちょっとドライブをして…
それから、夕方近くになって家に戻った。
私の心の中のもやもやはもうだいぶおさまっていて、家に戻ったら実家にいた時よりもなんだかほっとした。
私の居場所は、もうここなんだなって思った瞬間だった。
< 144 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop