真実を知った時、僕は1%の奇跡を願った


でも、そんな言葉が気にならないほど
俺は浮かれていて、
一晩寝たらどこか吹っ切れて
せっかくのこの状況、
思いっきり楽しんでやろうなんて思えていた。


だから、少し早めに家を出て
美波の家に向かったんだ。


家に着く少し前、
『迎えに行く』と連絡すると
すぐに『待ってる!!!』と嬉しそうな
返事が返ってきた。


こんな文章一つでこんな気持ちになるって
恋ってスゲーななんて
柄にもないこと思っちゃったりして…。


きっと母ちゃんに言われたみたいに
今の俺はきもい顔をしてるだろうから
何とか普通の顔を装った。

だって、美波の前ではかっこよくいたいじゃん?


それは男のプライドってもんでしょ。


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