これが恋だと言うのならば
訳の分からないことを言い始める朝陽。


「いいって、何が?」


「…なんか、冬夜君、楽しそうで、いいなぁって。」


「冬夜が、楽しそう??」


晴真の頭にハテナが見えるような気がして、おかしくなった。


「…なんか、ちょっとだけ、そう思ったの!でも!私のが冬夜君といるもん!!」


「え…?」


さっきにもましてぽかんとする晴真。


…何言ってるか意味わかんないけど、朝陽が可愛い。


重症かな、これ。


「晴真、行けよ。俺、朝陽と話したいことあるから。」


「…おおおおお、おう!!」


緊張しすぎだって。


…頑張れ、晴真。


「じゃ、ちょっと行ってくる!麻衣ちゃん、ちょっと来て!」


そうして、麻衣さん?と晴真は出ていった。


教室には、俺と朝陽。2人だけだった。


「朝陽、あのさー」


「うん、なぁに?」


「夏休み、電話していい?…寂しくなったら。」


…寂しくなくてもかけるけどね。(笑)


「…!いいよ!全然!むしろ、かけて欲しい…。」


「毎日会いたいな、朝陽に。」


「うん、私も、会いたい。」


「会おっか。」


「うん、いっぱい会お!」
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