溺愛婚姻譚〜交際ゼロ日ですが、一途な御曹司と結婚します〜
「今度、美華を連れて行けたらいいな。砂漠に忽然と現れる近未来都市は、美華の創作意欲も掻き立てるんじゃないか」
未来の約束が、やけにうれしい。
「っと、こうしている場合じゃないんだ。美華、出かけるぞ」
「えっ、今帰ったばかりなのに?」
海外へ長く行って帰ってきたかと思えば、休む間もなく仕事なんてあんまりではないか。
とはいえ、それが会社を背負って立つ社長というものなのだろう。
「美華も支度して」
「私もですか!?」
会社へ行くわけではないのか。
「美華がいなくちゃ始まらない」
「もしかしてご両親に会いに行くんですか?」
「あーそれもある」
それも、とはどういうことだ。
「それじゃ、着替えてきます」