···パンク


新しい部署では
なぜかモデルをやることに。

ミセス用の服が出来上がると
私が試着して
着まわしや、何か問題点がないか
意見をきかれて
再度仕上げを待つ
その間に雑誌の内容をチェックする。
仕上がると、着て写真をとる

メイクや髪方は、
その服にあわせて
プロの方がやってくれる。

メイソンは、文句を言って
大変だったが
ボスと編集部の部長や
スタッフの人に説得されて
引き下がるしかなかったが
それでも、ぶつぶつ言ってる。

回りからは、呆れられながら
『愛されてるな。』
と、言われる始末・・・

一回目の雑誌が発売されると
初のミセス用だったので
爆発的な売り上げで
もちろん、服も売れ行きは
右肩上がりだった。

私もホッとしたところ
ボスに呼ばれて
ボスの部屋に行くと
メイソンが眉間にシワを寄せて
イライラしている
『ボス?』
と、声をかけると
ボスは、肩を上げて
お手上げのポーズをして
メイソンは、すかさず私を抱き締めた
『メイソン?どうしたの?』
と、訊ねたが、メイソンは何も言わず
『サオリ、初の雑誌、おめでとう。』
と、ボス。
『あっ、はい、ありがとうございます。
私は、少しでもお役にたちましたか?』
と、言うと
私を抱き締めていたメイソンが
ピクンとなる
『???????』
『あっ、い~や~、それが、
役に立つ所でなくて
実は、モデルの名前を教えてくれと
回線がパンクしそうなんだ。』
『そうですか?みなさん綺麗な方
ばかりでしたからね。
良かったですね。
すごい反響で。』
と、言うと、メイソンが
『もう、鈍感。』
と、私の髪に顔を埋めながら
呟いたから
えっ、と思っていると
『いや~、君の。
サオリについての問い合わせだよ。』
『えっ、ええっ、私ですか?』
『そっ、サオリの。』
『だから、嫌だったんだ。
サオリは、俺だけの。』
と、メイソンに言われて
真っ赤になる私にボスは、
『会社には、モデルの会社から
オファーがきたりでね
メイソンが、機嫌悪いの』
と、言われた。

もちろん、他社でモデルするつもりなはい。
だいたい、私はモデルではなくて
ここの社員なのだから。

それは、ボスも同じ考えだが。
電話対応で社員の仕事が
はかどらないみたいだ。
『マスコミも動いているから
身辺に気をつけるように。』
言われた。

メイソンは、
『出来るだけ、一緒に帰るから』
と、言ってくれた。

さっきまで、怒っていたのに
だが、毎回そうも言ってられない
ボスは、
『タクシーを使うように』
言ってくれた。
もちろん会社経費で。

今日は、一緒に帰宅して
メイソンに抱き潰された。
『私見たいな素人でなくて
雑誌の中には、沢山の
綺麗なモデルさんいるのに!!』
と、散々好きなように抱いて
寝てしまった。

メイソンにいかされて
戻されて・・の時に
訴えてしまった。
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