···さがす


家に帰宅したメイソンは、
家に明かりがないことに
慌てて中に入る。

妊娠してから、良くソファーに
サオリは、寝ていることが
あるから、また寝ていたら
風邪を引くと思いながら。

だが、サオリの
姿はどこにもなかった。

今日は、亜美の失敗で
そのフォローと・・・
亜美を・・抱き締めてしまった。

どうして、そうしたのか
メイソンにもわからなかった。

サオリのように
愛しているわけではない。

自分の行動に、どんな言葉を
つけてよいのか、わからずにいたが
今は、サオリが、ここにいない事に
頭を働かせた。

まさか、あの場面をサオリに
見られていたとは
思っていないメイソンは、
サオリの携帯に何度もかけ
編集部の部長にも確認したが
『サオリは、いつもの時間に帰った。』
と、言われた。

絢のとこか?と思い
絢にもかけるが、絢も電話に
出る事はなく
イライラと焦燥感で
リビングの中を
何度もアチコチ歩き回り
簡単に食事をして
シャワーを浴びて
再びリビングに戻り
ソファーに腰を下ろす。

その間、何度もサオリに
電話やLINEをするが
電話に出ることもLINEも既読に
なることもなかった。

絢が、沙織の携帯は電源を
落としていた。

自分にもメイソンから
かかってくるが
今の状態で電話にでると
先走った事を言い兼ねないので
出ずにいた。

それに、心配すれば良い
と思う気持ちがあった。
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