隠れイケメンの王子様に恋しました
「お、大宮!来たか!飲め飲め!」

なの葉を挟んで橋本さんが大宮さんにビールを注ぐ。
それを一気に飲み干すときに動く喉仏をなぜかうっとりと見つめた。

「なに?」

「大宮さん遅かったですね~?」

なの葉の目線に気付いて大宮さんはちょっと困ったような顔でこちらを見てきて、それが何だか可愛く見えてなの葉はにこにこと楽しそうに笑った。

「ああ、ちょっと用事があって…ていうか、土谷、酒飲んでるのか?またそんな…」

ん?と首を傾げてると慌てた様に口ごもる大宮さんにふわふわと回らない頭でどうしたのかと顔を覗き込む。

「…お前、危険だから飲み過ぎに注意しろ」

「んん~?きけん?」

口元を押え顔を背ける大宮さんはまたいつの間にか継がれたビールをごくっと飲んだ。

「なあなあ、土谷さんって飲むとかわいいのな。ほっぺこんなに赤くして!ねえ、彼氏いるの?俺と付き合わない?」

右側からなの葉の肩を抱いてきて橋本さんがなの葉に迫ったら、その腕を大宮さんがバシッと叩き落とした。

「ってえなーなんだよ大宮!」

「橋本、それセクハラだぞ」

「うっ…そんなことないよなー、なの葉ちゃん?」

「え~?」

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